オロロンラインを巡るツアー  北海道・札幌市東区革新懇

札幌市東区革新懇は8月22日、北海道の日本海側、稚内にかけての道、通称オロロンラインを巡るツアーを実施しました。

終戦直後の1945年8月22日、命令で樺太から出航した日本人引き揚げ者4600人を乗せた貨物船がソ連の潜水艦に攻撃され遭難。1700人の命が奪われました。終戦後に多くの民間人がなぜ犠牲になったのか、小平町の3船殉難事件追悼の碑や郷土資料館を訪ね、73年前に起きた事件の真実、戦争の歴史を学びました。

「戦争させない西区の会」の阿部紘司事務局長が講演し、「アメリカは戦争早期終結のため、ソ連軍の対日参戦を求めた。スターリンは北海道北部の占領を要求したが、米に拒否されたので日本の引揚げ船を攻撃した」と告発。「戦後起きた戦争の事実を若い世代に伝えたい。北海道の軍事基地化を許さず、平和運動を強めていきたい」と語りました。

交流では、「子どもたちと歴史を学びあう施設を増やそう」「庶民が犠牲になる戦争を許してはならない」「高齢の母と参加した。殉難事件を忘れません」などの感想が出されました。(しんぶん赤旗 2018.8.31 北海道・東北のページ)

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