平野区革新懇は11月9日、平野区民センターで再建総会を開催しました。雨にもかかわらず当日は会場一杯の60人が参加しました。
平野区は大阪市24区の中でもとくに多くの人口(18万7千人)を抱える行政区で、2015年の「都構想」住民投票では最後に逆転して大阪市を守り抜いたところです。また、維新の会の守島正衆議院議員が離党した大阪2区の行政区の一つであり、次回の衆議院選挙も注目されます。
開会あいさつで小川陽太呼びかけ人(元市会議員)は、「ニューヨーク市長選挙で99%の人たちの暮らしを守るマグダニさんが勝利した。日本でもマグマがたまっている。幅広い人たちと協力して政治を変えていく革新懇を再建しましょう。自民党政治を終わらせて、2027年の統一地方選挙では維新政治に痛打を与えるためにみなさん奮闘しよう」と呼びかけました。
文化行事として、「グループジェネス」によるショスタコーヴィチの曲の演奏がありました。
記念講演は冨田宏治関西学院大学教授(大阪革新懇代表世話人)による「さよなら自民党政治 その先へ」でした。冨田さんは、「高市早苗総裁の誕生、公明党の離脱、維新との連立政権という誰も予想しなかったことが起こった。自民党が溶け落ちていく過程で何が起こるかわからない、何が起きても驚かないことが大切だ。年末総選挙も否定できない」と指摘。「実質賃金は下がり続け、大企業の内部留保は600兆円近くにもなって、労働分配率が下がってきた。生活の苦しさが自己責任では説明がつかなくなった。高市政権は高支持率だが、その危険と脆さを見ておく必要がある。閣外協力にとどまった維新がいつまで連立を続けるのか? 米トランプ政権の言うがままの大軍拡は減税や物価対策の足かせになる。打開の道は排外主義・世代間分断・ジェンダー分断に立ち向かい「包摂の政治」の実現にある。そのためにも対話が重要だ。排外主義に対抗するたたかいと暮らしや民主主義を守る国民的共同を発展させること。“2正面作戦”として取り組んでほしい」と結びました。
大阪革新懇からノボリが贈呈され、呼びかけ人や申し合わせ事項が提案され了承されました。再建総会に向けては、大学名誉教授や医師、中小企業家、司法書士、元府議・市議など26人が呼びかけ人として名を連ねました。平野区革新懇では早急に事務局体制の確立と呼びかけ人を中心に世話人体制を確立し、運動を進めていきます。