「革新区政時代の住民運動」  東京・中野区革新懇

 11月30日、元日本共産党区議会議員・小澤哲雄さんが、「住民運動と政治」と題して中野革新区政時代(1970年から90年代)の住民運動の経験を語りました。
最初にグレタ・トゥーンベリさんの国連やCOP24での発言、英語民間試験導入を延期させた高校生の行動、シルバーパスの費用負担軽減の意見書提出を区議会で可決させた中野社保協の運動などを紹介。運動が政治を動かしている最近の実例を語りました。
 続いて、23区で最も人口過密な中野区の中心部に在った中野刑務所の移転を求め、「緑と広場の避難場所」の実現を共同のスローガンに掲げ、区と区議会、町会・商店会・PTA・労働組合など区民総ぐるみの大運動を発展させ、ついに刑務所を廃止させて「平和の森公園」を実現した歴史を紹介しました。さらに、区長が教育委員を選ぶ際に区民投票を行い、その結果を参考にして委員を選ぶ「教育委員準公選」制度を実現し、区民と教育行政と学校現場の風通しを良くしたこと、「憲法擁護・非核都市中野区宣言」や「平和行政条例」などを実現して、憲法を区政に生かし、平和のための取り組みを充実させた経験を語りました。
 住民の心が一つになれる理念とスローガンを練り上げ、粘り強く運動を続けることの大切さと、運動の可能性を強調しました。参加者65人。
なお、前回(7月28日)の小澤哲雄さんの講演会では、大内区長、青山区長、神山区長時代の福祉・教育・平和行政の具体的な内容に重点をおいて話しました。(中野区革新懇 江田徹)・・・【東京革新懇mailfaxニュースNo.973から】

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