大阪革新懇は12月2日、「講演と文化のつどい」を大阪私学会館で開催し、約150人(オンライン視聴者を含む)が参加しました。
毎日新聞論説委員の元村有希子さんが「カガク力を強くする 疑い、考え、ツッコむ力」をテーマに講演しました。元村さんは、「科学力とは、①情報をうのみにしないこと、②論理的に考えること、③発言・行動することである」と主張。「20世紀はDNAやコンピューターなど画期的な発見・発明があった一方で『核のゴミ』やプラスチック汚染など負の作用もあった」と指摘。福島原発事故から12年が経過したが、廃炉作業・住民の帰還・汚染水などは何ら解決していないし、地球温暖化やコロナ禍などの問題では、科学者の提言を政治家が正面から受け止めていないと述べ、問題解決のためには主権者である国民一人一人が意見を持ち主張し、行動・実践することが重要であると強調しました。
参加者からは、「人類と科学、政治との根本的な問題を問いかける有益な講演だった」「科学的に物事を考える力を日常的に意識することが大切だと思った」などの感想が寄せられました。
文化行事は、笑配師(しょうばいし)花吹雪紫音さんがトークを交えたマジックを披露し、会場はたくさんの笑いと驚きで包まれました。大阪革新懇の杉本和代表世話人(新日本婦人の会大阪府本部会長)が開会あいさつを行い、村上史好代表世話人(前立憲民主党衆議院議員)が閉会あいさつを行いました。