広島市は、8月6日の「平和記念式典」にイスラエルを招待し、ロシアとベラルーシを招待しない方針を4月17日に表明しました。
これを受け、平和団体・市民団体が一斉に抗議の声をあげています。 5月10日、県被団協・原水協とヒロシマ革新懇は連名で、日本政府とアメリカの政治姿勢に迎合する「2重基準」を改め、ロシアとイスラエルに対し、侵攻・戦争の停止を求めるよう広島市に申し入れました。
広島市の松井市長は4月24日の記者会見でロシアとベラルーシの代表を招待しないことについて、「両国を式典に招待すると、式典の円滑な挙行にも影響を及ぼすんじゃないかという風な見方もある」とし、イスラエルの招待に対しては、「他の国と同じように、平和のメッセージに触れていただくということで招待する」などと支離滅裂な答弁を繰り返しています。
「世界の批判を無視してジェノサイドを強行するイスラエルは招待すべきでない」など、この問題には色んな意見があますが、3団体の要請は、どのような状況であれ全ての国にヒロシマに来て平和と核戦争反対を確認してもらう場にしたいと、イスラエルを呼ぶのならロシアとベラルーシを招待しない理屈は成り立たない、イスラエルを支援する米国と日本政府に迎合する政治姿勢で世界に平和を発信できるのか、世界からヒロシマの2重基準が批判される、再考すべきと要請しています。
なお、要請の場で市当局は1,020通の抗議文が寄せられていると説明しました。