宮城・多賀城懇話会が図書館問題の学習会「市民の声を知らせていこう」 市立図書館を考える会と共催

 多賀城懇話会と多賀城市立図書館を考える市民の会は7月18日、『「黒塗公文書」の闇を暴く』著者と多賀城市立図書館を考える、と題した講演会を共催し、著者の日向咲嗣さん(写真)のお話を聞きました。図書館問題を考える第3回目の連続学習会です。この日は50人が参加し、河北新報の記者も取材に訪れました。
 多賀城市立図書館を考える会代表の小野ともみさんが開会の挨拶を行い、尾形陽子さんが司会を務めました。

 日向さんは多賀城市立図書館について、中古本が多く選書段階で価格欄がないこと、多賀城市立図書館が開館する前の選書段階において新刊なのに刊行年が古いものがある理由として、「市立図書館(CCC管理・運営)の中に蔦屋書店があること(最新刊が図書館にあると書店の新刊が売れない)」と指摘。また、「鮮度が命」であるはずの生活実用ジャンルの古い本を巨額の費用をかけて大量に購入していて、多賀城市民が魅力を感じる図書館になっていない。図書館の来館者数には、コンビニ、スターバックス、レストラン等の来訪者も含まれていて「でたらめ」なこと、現在、本の貸出数は減少傾向にあり、来館者数とのギャップも顕著になっていることを明らかにしました。

 施設が「インスタ映えする」などと流布し、メディアがこぞって宣伝するなど、多賀城市立図書館の開館(2016年)前からCCCと行政(多賀城市)がズブズブの関係があること、開館後も市の指定管理の更新があるたび、CCC一択となっていることの不自然さがあること、多賀城市民として市立図書館問題に対して対話・懇談する機会も無く、CCC に図書館運営を丸投げしているため、市民の声が反映されない構造になっていることを指摘しました。
 『「黒塗公文書」の闇』とは、指定管理制度のもとで初めから行政と企業の癒着があり、これを市民に知られないようにするために起きている事態であることを、豊富な資料にもとづいて話されました。
 質疑応答では、「市民として図書館と対話する機会が無い。どうしたらいいのか」との問いに、日向さんは「市民懇談会などを要求したらよいと思う」と答えました。「短歌、俳句雑誌が塩釜図書館にはあるが、多賀城市立図書館には短歌雑誌類がまったく無い。高校生は俳句甲子園、短歌甲子園など行事があるが、学ぼうとしてもこのニーズに答えられない」との不満の声も上がりました。
 閉会挨拶を多賀城懇話会の阿部長喜氏が行い、多賀城市立図書館の闇がよくわかったこと、図書館問題に市民の声をぶつけていくことが必要と指摘し、粘り強くこの運動を続けていくことが大切、と述べました。

一覧へ

カテゴリー

都道府県