いま革新懇出番の情勢 紙智子さん講演 宮城革新懇

 宮城革新懇は5月11日、戦災復興記念館で第46回年次総会を開催しました。
 総会は第一部の学習講演会と、第二部の総会の二本立てで行われ、第一部では日本共産党の紙智子参議院議員が「総選挙後の国会情勢と参議院選挙に向けた課題」と題して講演しました。

 講演で紙さんは、昨年総選挙での与党過半数割れによる国会情勢の特徴について、「自民党の延命戦略の破綻があらわになっている」として、その具体的な表れとして、高額医療費問題での反対世論の高まりに押されて、2025年度予算が参議院で修正され衆議院で再審議してやっと可決という、現憲法下で初めての事態が現出したことを指摘しました。
 さらに、自民党が企業・団体献金を温存しようとする中で、国会では裏金問題の真相解明をめぐっての「つばぜり合い」が続いていること、物価高で国民が悲鳴を上げている現状を打開するために消費税減税が必要という声が野党にも広がっている現状を報告し、最低賃金の1500円への引き上げと、税制のあり方の見直しが必要だと強調しました。
 通常国会は6月22日会期末に向けて緊迫した情勢を迎えています。紙さんは、選択的夫婦別姓問題、消費税減税をはじめとする税制の全面的見直し、学術会議法人化・能動的サイバー防御法案などに象徴される「戦争国家づくり」、米・農業の未来、トランプ関税への日本政府の対応などの重要問題について、国会での論戦の状況や他党の姿勢も交えて詳しく解説し、「いま革新懇出番の情勢であり、困難な時代の中で皆様とともにこの先の日本を力を合わせて切り開いていく」決意を述べました。

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