富田林革新懇は4月19日、富田林9条の会主催の映画会に共催し、大阪空襲訴訟の運動を続ける安野輝子さんの戦争体験の話と映画会「夏服の少女たち」(NHK制作放送)を開催しました。40人が参加しました。
鹿児島県薩摩川内市で生まれた安野さんは、1945年6歳の時に空襲で片足を失い、家も奪われました。小学校は家に近く、竹で作ってもらった松葉杖で通えましたが、中学校は遠くて行くことが出きませんでした。自由に動けず家族の支え無しには生活が不自由でした。就職したくても出来ませんでした。母が作ってくれた義足で洋裁学校に通い、やっと洋裁の職を手にしました。杉山千佐子さんが始めた「戦災傷害者連絡会」による国に謝罪と補償を求める活動を知り、安野さんも原告となり「大阪空襲訴訟」を2008年に起こしました。軍人・軍属には国家補償がされているのに、空襲で傷害を負った被災者には「受忍論」を押しつける国のあり方に問題提起をしています。
安野さんは戦後、戦災傷害者には謝罪も補償もしてこなかった日本政府と、戦争で大怪我をしても国家は何もしてくれないことを知ってほしいと語りました。そして、だから戦争は二度と起こしてはならないと強調しました。
空襲被害にも国家補償を 大阪空襲訴訟原告の安野さん語る 大阪・富田林革新懇
カテゴリー:会議・講演・学習
地域:大阪