前川氏縦横に語る「道徳教育と人権・憲法」つどい  千葉・緑区市民懇

緑区市民懇(『国民が主人公の政治』をめざす緑区の会)は9月26日、区内で、「前川喜平さんが語る 道徳教育と人権・憲法・ほか」のつどいを開きました。とけ・9条の会との共催です。

前川氏は文部科学省の元事務次官で現代教育研究会代表。「加計学園疑惑」で安倍内閣に真っ向立ち向かって講演活動をつづけています。今回の組閣で、安倍側近中の側近・疑惑の渦中にある萩生田光一氏が同省大臣に据えられたことで、大きな関心が集まっていました。会場には予想をはるかに超える120人以上が参加しました。

前川氏は萩生田氏について、文科大臣になりたがっていたこと、教育勅語の信奉者で議員事務所にそれを掲げていたほど、獣医学部設立案は、加計学園よりも京都産業大学のほうがはるかに優れていたことなど、当事者ならではの逸話をまじえ、ユーモアたっぷりに講話しました。

道徳については、教育勅語が「忠・孝」を強いるもので、結局は天皇への忠誠を求めるもの、その復活などありえないと強調。道徳はそれぞれで違うので、あえて言えば憲法にもとづいて人類普遍の原理である基本的人権や、民主主義、平和主義の原理にのっとるのがいいと述べました。

また、全体主義に逆戻りするいまの危険な状況に警鐘を鳴らし、シチズンシップ(公民権)精神を育てることが求められるなどと述べました。

質疑応答のなかで「前川さんを将来の文部大臣にしたい」の声もでて、終始、笑いと学びの講演会となりました。

ある中年男性(76歳)は「最先端の話、面白く刺激になった。これからも安倍政権を監視していかねば」など感想を述べていました。 草の根の集いにも講演に来てくれたことにたいし、前川氏の情熱と勇気とに敬意と謝辞が述べられ、大きな感謝の拍手が贈られました。(長谷川守攻・由美さんからの通信)

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