「冨田先生の講演で確信もてた」「全国交流会に期待」の声
「革新芦屋の会」が第8回総会
革新芦屋の会(平和・民主・革新の日本をめざす芦屋の会)は、8月24日に第8回定期総会を開き、31人が参加しました。
総会議事に先立って冨田宏治先生(関学教授)が「市民と野党の共闘と安倍政権打倒の展望」のタイトルで講演されました。筆者のメモから、お話しのなかでとくに印象に残ったところを列記してみました(もちろん、文責は筆者にあります)。
その時々のあれこれに一喜一憂せず、10年くらいのスパンで有権者の投票動向をみて、またグローバルな視点ももって、どこをどう変えていけば勝利できるのか、考えてみたい。
いま世界は激動の時代。方やトランプ、ジョンソン、安倍(橋下、小池…)等々「右」も目立つが、サンダーズ、コービン、オカシオコルテス等々「左派」「民主派」の前進も…。リアクションも敗北もあるが大局的な対立軸をとらえるべきだろう。朝鮮半島での激動は、安倍の意図を完全に裏目にした(それだけに安倍の「文憎し」は並大抵ではない)。
「激動」の背後にあるものは? 世界では8人の資産が36億人の資産合計を超す。日本でも同様だが、いっぽうの「3割の貯蓄ゼロ」とはどんな現実なのか。
「勝ち組」と言われた「中間層」は没落と崩壊の危機に直面し、「分断」「不寛容」「フェイク」の土壌となっている。
対する「99%の側」のキーワードは「真実」「寛容」。
ここ何回かの国政選挙を振り返ってみよう。
17年総選挙目前の「希望騒動」に対して、「市民と野党の共闘」の旗を死守してたたかった。
結果、憲法審査会を動かせず、19年参院選を前にした「日ロ交渉」「改元」「新札」等々、ことごとく安倍の目論見は外れた。「市民と野党の共闘」の側は、ほとんど「政権政策」になりうる「13項目の共通政策」をかかげ1人区中心に共闘を深化発展させた。「共闘効果」は16年、17年、19年と明確。「民主党政権の失敗」で棄権層となった2000万人のなかから「選挙に行こう」と変わった人々が「共闘効果」となって表れた。この人々がふたたび選挙にいくことが、ひとつのカギだ。
同時に「れいわ」現象に注目すべきだ。いまの政治・社会でもっとも虐げられ、追い詰められ「政治のことなど考えようがない」人々に向かい、寄り添い「生きづらいですね。あなたが悪いんじゃない。あなたに生きていてほしい」と語り掛け、攻撃的に論難する人とでも対話の場をつくった。
「政治に関心など、到底持てない」人々に「政治に目を向けてみよう」と接近することが、もうひとつのカギになるだろう。
冨田先生の講演に続いて、県革新懇と西宮革新懇を代表して樫村庸一さんが、全国交流会の成功と総選挙での「市民と野党の共闘」の前進を訴え。
芦屋の会事務局長・小栗秋利さんが前総会以後の経過、情勢の特徴、続く1年の計画と体制を提案し、各団体会員の代表が発言しました。
≪共産党≫野党連合政権を展望し、兵庫7区での統一候補擁立・勝利をめざしたい。
≪平和委員会≫団体として事務局メンバーを出している。「小学校での平和学習など平和委員会らしい活動」をすすめている。
≪医療互助組合≫「人権と自由を語る人」から「人権と自由を獲得する人」になろう。「生活できるたたかい」「反緊縮のたたかい」を。
≪年金者組合≫「高齢期を楽しく過ごそう」「年金を勝手に減らすな」「生活できる年金を」と活動している。
≪民商≫創立50周年。他団体との交流は感慨深い。税金申告は商売人だけの問題ではない。消費増税・インボイス導入ぜったい反対を貫く。
≪濱本世話人≫冨田先生のお話しに学び、一喜一憂せずに。
冨田先生の講演には「とても分かりやすいお話しで確信がもてた」などの感想も寄せられています。当日参加できなかった方のご要望に応え、何かの形で内容全体をご紹介することも検討中です。
(革新芦屋の会・事務局 副島圀義)