堺市民懇が40周年記念のつどい 自民党政治の継続か転換か―せめぎ合いのなかで参院選は大きな意味

 大阪・堺市民の会(堺市民懇)は12月8日、結成40周年を記念するつどいを開催し、会場いっぱいの100人が参加しました。

 第1部は、全国革新懇代表世話人で神戸女学院大学名誉教授の石川康宏さんの記念講演。第2部は、40年を振り返る交流会を行いました。

 石川さんは、いま「自民党的政治」を継続しようとする力と、転換しようとする力のせめぎ合いのなかで、①政権基盤が脆弱な石破政権はいっそう大企業・アメリカ追随を加速させる危険、②国民民主・維新が自公を支える役割、③連合、国民民主を通じて〝現実主義〟を強める、④抵抗する世論を混乱させるフェイクの強化があると指摘。一方、野党共闘「不発」のなかでも自公を過半数割れに追い込んだ市民の行動があり、自民党的なものに代わる政治の中身と担い手の模索が続く、政治に関心を持つ市民は野党各党の動きへより敏感に対応することになり、来年の参院選挙が大きな意味を持つと強調。「政治活動をしている支持政党ありの〝トラさん〟は、周りは同じトラさんばかりで、もやもやしているウサギさんや意識が希薄で選挙に行かないパンダさんのことがわかっていない」、「天下国家から生活へ」ではなく「生活で実感していることを共有し、政治の話へ」と呼びかけました。2部ではフルート演奏のあと、堺の市民運動の幅広さと担い手の奮闘、市民懇の40年の思い出、新たな課題と期待がこもごも語られました。

一覧へ

カテゴリー

都道府県