日野市の日野自動車工場跡地に、三井不動産による高さ72メートル、幅300メートルもの巨大なデータセンター建設が計画されています。これは東京・昭島市で計画されているデータセンター次ぎ国内2番目の規模です。
2月16日、「巨大データセンターから住民の暮らしと環境を守る市民の会」主催で、日野台4丁目公園にて「住民合意を抜きにした巨大データセンター建設を許さない」集会とパレードが取り組まれました。日野全市から100人を超える参加者が集いました。
冒頭、開会あいさつに立った市民の会の堤崎事務局長は、「巨大データセンター建設が市民の生活と環境に与える影響について情報公開しない三井不動産と、同社に対して適切な指導を行わない日野市は地元市民のことを全く大事にしていない」と厳しく批判しました。日野台4丁目にお住いの山崎康夫さんからは、「自宅にのぼり旗を2本立て、情報を秘匿している三井不動産に抗議の意思を示しています。近隣で意見書を提出してくださった方がたと会合を重ね、意見書内容を項目ごとに分類して調整会が開催された場合の対策協議を進めています」と報告しました。
集会には清水とし子都議会議員、有賀精一、池田としえ、渡部三枝市議会議員が参加し、挨拶。 有賀議員は「三井不動産は、かつて旭が丘の物流セン ター建設の際も住民との合意形成を怠り、揉めた経緯がある。今回も住民無視の開発を押し通そうとするのはおかしい。日野市は三井不動産に出向いて指導するべき」と発言し、参加者を激励しました。
集会後、80人が参加して緑が丘公園までパレードを行い、「巨大データセンター建設強行反対」、「三井不動産は住民の不安と疑問に応えなさい」とコールを行い、市民に賛同を呼びかけました。沿道では家やお店の中から出てきて「ありがとう」、「よろしくお願いします」と賛同の声が寄せられました。今回の取 り組みが地元の皆さんを励ますパレードになりました。市民の会は、日野市全域から賛同人になってく れる方を1,000人目標で募集しています。(東京革新懇mailfaxニュースより)

(建設予定地の完成後イメージ)
高さ72メートル・幅300メートルの建設が住宅街に計画されている。
排出される熱量は日野市民19万人が出す量の2倍、電力使用量は全市の3倍と推定されている。