大阪損保革新懇は11月27日、第28回総会を開催し121人が参加しました。
中村啓子世話人が 「健全な損保産業の再生を職場から考える」とのテーマで基調報告をおこない、田野大輔甲南大学教授に「ファシズムと排外主義」というテーマで記念講演をおこなっていただきました。
中村世話人は、「日本社会停滞のしわ寄せが、とりわけ弱い立場の人にきている。政府は『格差と貧困』に目を向けようとせず、社会の〝タガ〟が外れている」「(損保業界でも)社員も代理店も自由な発言が困難になっており、同調圧力が強まっている」「主権者意識、当事者意識をもって、私たちこそが社会を変えることができる存在だと胸を張って声を上げよう」と、具体的な一歩を革新懇とともに歩んでいこうとの呼びかけました。
田野先生からは、ファシズムに引き込まれる「ロールプレイ型」の授業の様子を紹介しながら、兵庫県知事選などを例示。「ファシズムは、上からの強制性と下からの自発性の結びつきで『責任からの解放(無責任の連鎖の仕組み)』を生み出している。そこにファシズムの〝危険な魅力〟がある。これが、ヘイトスピーチや排外主義につながる」との指摘がありました。