宮城革新懇は9月27日、仙台市戦災復興記念館で「2025年度世話人会議(第46回総会)」を開催しました。
会議は、第一部で学習講演会、第二部で世話人会議の構成で行い、学習講演会では、堤文俊さん(全国革新懇常任世話人・日本共産党常任幹部会委員)が、「参議院選挙後の政治情勢と革新懇の課題」と題して講演しました。
堤さんは冒頭、「参議院での自公の少数転落によって、これまでのように悪法を閣議決定や強行採決で押し通すことができなくなったこと」「『市民と野党の共闘』が大きな力を発揮したこと」「『反動ブロック』が形成される危険性が高まったこと」の3つの観点から、「現在、日本の政治は『歴史的岐路』に立っている」と情勢を分析しました。また、「市民と野党の共闘」について、参議院選一人区での共闘候補の得票が、一本化した17の選挙区すべてで、立民・共産・社民3党の比例得票数の1.5倍から3倍近くに達していることを示し、「共闘効果は『てきめん』で、自公の少数転落に大きな役割を果たした」と強調しました。
反動ブロックとどうたたかうか
さらに、参議院選挙の結果、自民・公明・維新・国民民主・参政などによる「反動ブロック」形成がもたらす危険性について、「スパイ防止法」の制定による思想弾圧が強まること、OTC類似薬保険外しに象徴される社会保障の大改悪で国民生活が破壊されることを指摘しました。
一方、消費税減税・インボイス廃止、医療・介護、賃金と労働時間、農業の分野、大軍拡・平和の課題の分野で新しい条件が生まれているとし、反動ブロックに正面から対決する統一戦線の土台となるのは「新しい国民的・民主的共同の発展」であると強調しました。また、極右・排外主義に対しては、①その危険性を事実をもって明らかにすること、②政治を変えてほしいという願いを共有して希望を届けること、③幅広い市民的連帯で包囲することの3点をたたかいのポイントとして指摘しました。最後に、堤氏は、こうした情勢のもとでの革新懇の役割について、革新懇の持つ三つの力(政策の力、組織の力、草の根の力)の重要性を詳しく解明。「この力を大いに発揮して、宮城でも革新懇運動の新たな前進を開始することを期待したい」と結びました。