6月28日、堺市内で「能登と堺 心をつなぐつどい」が実行委員会主催で開催されました。
オープニングのコーラスの後、田中普一実行委員長(石川県輪島市出身・堺市民懇事務局長)があいさつ。「昨年1月に震災、9月には豪雨災害で気持ちが沈むが、水路が復旧し、稲が育つと気持ちが明るくなる。人と資材を復興に回すべきだ。原発の危険性もある。この国はなにを優先するのか? 能登を忘れないことが復興支援だ」と訴えました。
「新聞うずみ火」代表の矢野宏さんの記念講演を行いました。「輪島の『朝市』は火事ですべてが焼失し、復興したのは半年後。自衛隊派遣も発災から3日目で、東日本大震災の10万人、熊本地震の1万4千人に比して、能登へは2千人だ。政府の“棄民政策”は明らか」と厳しく指摘。志賀原発について、「北陸電力は問題無しと発表したが、3メートル津波が襲い1万9800リットルの油漏れが生じた。自衛隊は10月の日米合同演習を優先し、9月の豪雨災害時は来なかった。能登を忘れず、棄民政策に抗う市民の運動が大切だ」と強調しました。続いて志賀原発に反対する北野進さんから「150キロに渡って活断層が動いた。珠洲に原発がなくてよかった。珠洲原発は1989年からのたたかいで2003年に計画を撤回に追い込んだ。粘り強い運動が必要」と強調しました。