宮城革新懇は、12月9日、宮城県原水協と共催で「ふたたび戦争を繰り返させない集い」を開催しました。集いは毎年、8月15日(太平洋戦争敗戦の日)と12月8日(太平洋戦争開戦の日)に開催している宮城革新懇の恒例行事です。今回は、宮城革新懇結成43年と核兵器廃絶市民行進500回を記念して、第一部「座談会」(宮城革新懇の43年を語る)と第二部「笠井亮日本共産党衆議院議員の講演(核兵器廃絶への展望を語る~核兵器禁止条約と今後の展望)」の2部構成で行いました。
座談会(写真)では、榊原征宮城革新懇常任世話人、阿部長喜多賀城懇話会代表、多々良哲市民連合@みやぎ事務局長の3人が、宮城革新懇、多賀城懇話会、市民連合のそれぞれの運動と到達点を振り返りながら、今後の活動のあり方について縦横に語り合いました。司会を寺沢幹緒事務室長が務めました。
講演会では、11月27日~12月1日に国連で開かれた「核兵器禁止条約(TPNW)第2回締約国会議に出席した笠井さんが、「世界に希望の光が見えるワクワクの会議だった」として、諸会議やサイドイベントでの参加者の発言などを、写真を交えて詳しく報告しました。笠井さんはさらに、採択された政治宣言で「核抑止の永続とその実行は、核不拡散と矛盾するだけでなく、核軍縮への前進を妨害する」として、次回会合までに「抑止力」論からの脱却を訴える報告書の作成を決定したことに注目し、TPNWが「核抑止」論を打ち破る上でも、大きな規範力を発揮していることを強調。また、TPNWに参加しようとしない日本政府への失望が広がっていることを、各国からの参加者の発言を引きながら明らかにするとともに、どうしたら日本がTPNWに入るかが最大のカギであり、宮城革新懇の市民行進の取り組みなども挙げながら、草の根の運動で政府の姿勢を変えさせることが大事だと結びました。世界の世論がどのように動いているかがよくわかる講演に、参加者は勇気と確信をもらいました。