未来をひらく全日空の会(全日空革新懇)は秋の企画「明治大学平和教育登戸研究所資料館見学会」を行いました。参加人数 9 人でした。
安倍首相は年頭所感で、重点項目に改憲を掲げた昨年の選挙公約の「実行の1年」にしたいとのべるなど、国会での改憲発議を進めようとしています。これからが、改憲を許さない正念場となります。今回は、「戦争の本質を知り、平和と憲法を守ろう」と題して明治大学平和教育登戸研究所資料館を訪ねました。
10 月27 日、生田駅南口に集合し、歩いて明治大学生田キャンパスに向かいました。キャンパスは丘の高台にありますが、入口からはエスカレーターが完備されていて平均年齢60 歳越えの私たちには助かりました。資料館は、キャンパスの一番奥にあり、まずは、記念写真を撮りました。
見学会は、ビデオ鑑賞から始まりました。ビデオの中で、登戸研究所資料館の生い立ちや資料館の概要が紹介されていました。そもそも、秘密裏に行われていた登戸研究所の存在を、大学教授とその教え子がその秘密に迫り、多くの人々の努力で、存在が明らかになって行きました。その中で、2 つの高校の生徒たちが「平和ゼミナール」で調査活動を始め、文化祭での発表を目指しました。ところが、学校では教わらない、歴史の事実を自らの手で発掘することの魅力に引き込まれていき、自分たちが生活する地域の戦争の歴史と向き合い、ひたむきな調査活動をおこないます。その中で、登戸研究所第二科第一班長だった伴繁雄さんが高校生との交流を通じて、沈黙を破って高校生たちに登戸研究所のことを語りだしたのです。その場面では熱いものが込み上げてきてしまいました。
その後。学芸員さんに、順番に第一展示室から第五展示室までを、わかりやすく案内していただきました。そして、資料室を出てキャンパスにある、史跡をめぐりました。
最後の、動物慰霊碑の前で、案内は終了しました。大変、熱のこもったわかりやすいお話に聞き入っていた私たちに応えてくださったのか、予定時間を30分も超過して話をしてくださった学芸員さんに感謝の拍手を送りました。
戦争の悲惨さと愚かさ、そして平和の大切さをあらためて実感した見学会でした。今回参加されなかった方にも是非、訪ねてみることをお勧めします。そして、見学会の後は、生田駅の近くの居酒屋で親交を深め合いました。ちなみに、皆さんから、今日の企画は良かったとの話もでました。
尚、展示内容と、史跡については、今後のメールニュースの中で紹介していきたいと思います。
〈メールに寄せてい頂いた感想〉
・とてもいい一日になりました。明治大学研究者・学芸員さんの説明が時間をオーバーするほどしてくださり、良かったです。 機会を作り、また行きます。
・今日はとても良かったです。ありがとうございました。戦争の悲惨さ愚かさを知り尽くした人たちが段々と去り、知らない人達だけになった時また過ちが繰り返されるのでしょうか。ふとそんなことを思った一日でもありました。いつでもどこでも戦争が出来る国にしようと企む現政権、ならばこそ非人道の象徴・戦争の愚かさを語り継ぐ大切さを痛感しました。
(未来の会メールニュース NO.58より)