高校生の飛び入りで思わず笑顔が広がった  大阪狭山市革新懇

 6・23を迎えた。このコロナ禍でどれ程の参加があるだろうと心配しながら集合地の金剛駅西に着いた。

すると、すでに十数人がプラスターを持って立っていた。6時を合図に始めた。初めに、主催者からこのスタンディングについての説明や訴えがあった。6月23日は、「沖縄慰霊の日」だ。日本政府がアメリカ軍の本土上陸を阻止するため沖縄の人々を盾にした。住民は日本軍により、手りゅう弾を2つずつ与えられ、「ひとつは敵に投げ込み、他のひとつで自決しなさい。」と指示された。そのため、集団自決と言う恐ろしい結果を生んだ。

沖縄戦では、25万人余りが犠牲になった。それは、沖縄住民の3分の1だ。ちなみに、原爆が落とされた広島では14万人、長崎では7万人だった。沖縄での犠牲がいかに多かったかを示している。更に、今新たに辺野古新基地が海を埋め立てて作られようとしている事など、話を進めていた。その頃にはスタンディングする人が20人になっていた。そこに高校生が飛び入りで参加し、プラスターを持ってくれた。そのとき思わずみんなが笑顔になった。

金剛駅は、通勤客も多いが、高校生も良く通る所だ。その生徒らが、立っている彼に、「がんばれ」と声をかけていた。さらに、参加者のNさんが、発言してくれた。早速、その日に行われた「慰霊の日」行事で、中学2年生の上原美春さんが読んだ「みるく世の謳」の一節を取り込んだ話で、余りにも早い引用に皆がびっくりした。

私たちは、30分余りでスタンディングを終えた。今回は、参加者の多さや高校生の飛び入りなどがあり、満足げな顔で散会した。集会の話はこれだけで終わらなかった。参加者の一人がその高校生とラインを交換することになったのだ。夜、彼にお礼を送信すると、「こちらこそ貴重な体験をさせて頂いて感謝しています。私は○○と申します。また活動を行う際はぜひ連絡して頂けると幸いです。」と言う嬉しい返信があった。

(大阪狭山市革新懇 相木)

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