宮城革新懇は8月15日、アジア・太平洋戦争終結から79年目の日、仙台市戦災復興記念館で「ふたたび戦争を繰り返させない集い(第2回憲法問題連続講座)」を開催し、オンライン視聴も含め、94人が参加しました。
開会あいさつで青木正芳常任世話人は、「今日8月15日は、日本が天皇主権から国民主権へ転換した区切りの日。あらためて原点に立ち、国民主権をともに考えたい」と、集いの意義を強調しました。
小野寺義象弁護士が「危機の時代と私たちの課題ー戦争する国づくりの全体像を踏まえてー」と題して講演しました。
小野寺さんは冒頭で、憲法の前文と条文を読み上げながら、日本国憲法は、「戦争しない国づくり」を定めた憲法であり、「戦争するための条文は一切ない」と強調。憲法制定直後から、支配層が日本を戦争できる国に作り替えようとする策略を着々と進めてきた歴史をたどり、「2014年の集団的自衛権行使容認の閣議決定と15年の戦争法強行、22年の安保3文書の閣議決定は立憲主義破壊のクーデターと言っても過言ではない」と指摘しました。「戦争する国づくりの根本に日米安全保障条約があり、アメリカの世界戦略のため」と強調し、「戦争させない国づくり」を進めるために、自分で考え行動する市民として、それぞれの分野で一点共闘の運動を発展させ、運動の交流・連携により市民と立憲野党の連帯・共同で政権交代を実現するという運動の道筋を提起しました。
冷静かつ熱意あふれる講演で、会場いっぱいの参加者は、「ふたたび戦争を繰り返させない」決意を固め、元気をもらいました。意見交換では、各分野の運動の重要性が活発に語られました。
終了後、約30人が参加し、戦災復興記念館~青葉通り~一番町~市民広場までデモ行進・シュプレヒコールで「憲法をまもれ! 戦争を繰り返させない!」と市民の皆さんにアピールしました。