福井革新懇の主催で、新型コロナウイルス問題の学習会が8月29日開かれました。
光陽生協クリニックの平野治和院長を迎え、感染防止対策から参加者を50人に絞って行われました。
松原事務局長は「早く国会を開いて感染防止対策を議論し、国民の命と健康を守らせるために頑張ろうと」とよびかけました。
平野氏は、福井県が直近1週間の人口10万人あたり新規感染者数で全国上位になっている現状を指摘して注意を喚起しました。県内の第1波については、接待を伴う飲食店、会社・病院、家庭の3種の場所でクラスター(感染者集団)が発生したことを説明し、「人が集まるところで感染して家に持ち帰り、同居家族が濃厚接触者となり、半数が陽性となっている」と述べました。
冬のインフルエンザと新型コロナの同時流行については、簡易キットを使った1日20万件の検査体制をめざす政府の方針に触れました。
参加者からは、発症前2週間内に県外渡航歴がなく、経路不明な感染者が相次いでいる事態に、「市中感染が広がっているとみられるのか」との質問が出され、平野氏は「全国でも5割以上はルートを追えない。福井でも増えてきている。程度の差はあれ、市中感染はあるだろう」と答えました。