布と岡山のかかわり「まなびカフェ」を開催!  岡山国公革新懇

岡山国公革新懇「まなびカフェ」を開催!

 岡山国公革新懇は、3月28日岡山市で恒例の「国公革新懇まなびカフェ」を開きました。当日は、①繊維デザイン家の鈴木洋行さんの「布と平和と岡山を語る」と②元高教組委員長の岩佐仁志さんによる「若者と教育の行方を考える」をテーマにお話を聞き懇談しました。

 ①では、布はどのようにして作られ流通して来たのか、平和や岡山とどのようにかかわってきたのか、我々の未知の分野の話でもあり、興味深く新鮮でした。布とは、包むものと包まれるものの関係で語源は”妊婦”だという話に大いに納得しました。また、天然繊維と化学繊維の発達の歴史、現在では、8割弱を化学繊維が占めていること。国内では90%が輸入であること。繊維の発達過程では、機能性を求める軍服の歴史でもあること。例えばトレンチコート(塹壕着)など軍事用語が多用されていること。岡山との関わりでは、繊維と命名したのが奇しくも旧津山藩の宇田川榕庵であり、化学繊維(レイヨン)で財を成した大原孫三郎・総一郎、VANの石津謙介、布で町づくりをした勝山のれんの加納容子などの紹介がありました。

 ②では、「若者の政治離れ、組合離れ」は、なぜ起こっているかとの問題提起から始まりました。まず、18歳選挙権を得て、主権者教育の必要性が叫ばれたが、現場では、管理主義教育の元で少しでも工夫して主権者教育を行うと”偏向”のバッシングを受ける状態で、せいぜい模擬投票をする程度に終っている。投票率が低い理由を分析して、1、面倒、忙しくて時間が無い、2、政治は難しい、3、投票しても何も変わらないと多くの若者が考えている。一方スウェーデンでは、若者の投票率81%、教育システムに政治を学ぶ場があり、「自分たちが投票したら社会が変わる」という意識の違いかあるとの指摘がありました。組合離れについても、活動がパターン化し新鮮味がない、何をしているのか分からない。と認識されている。講師は、ここで昨秋の革新懇全国交流会青年交流会での石川康宏(神戸女学院大学教授)の報告に学ぼうと提起し参加者で輪読したのち、若者の捉え方や将来性(のびしろ)について、確信を持とうと結びました。若者獲得のヒントや元気をいただきました。(岡山国公革新懇 福田 武)

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