宗教者と市民の交流のつどいで思いを共有 横浜泉区革新懇

横浜市泉区で4月18日、「安倍9条改憲NO!泉区市民アクション」主催の「平和な泉区をめざす宗教者と市民の交流のつどい」が開催され、区内で活躍している3人の宗教者の方がた、そして区内外から約30人の市民が参加しました。

3000万署名とのかかわりについて、あるキリスト教会主任牧師は「牧師が署名を集めてよいものか、教会のなかで署名の意味について考えた。キリスト者にとって絶対的なものは聖書であり、9条も日本国憲法も普遍的なものではなく、変えてはならないというものではない。キリスト者の中でも安倍政権支持、安保法制賛成の自由もあり、政治的党派、人種、文化を越えたところに教義の本質(一体性)がある。教会としては9条改憲反対、賛成で割れてしまうことを憂慮している。9条のもつ本質的な意味、9条を変えた場合に、宗教、信仰の自由がどうなるかを考えてもらう方向で投げかけ、最終判断は各個人に委ねた。私が『署名お願いします』という感じではなく、署名をする人が広がっていった」と語りました。

また、別のキリスト教会牧師の方は「教会で洗礼を受けたが、その牧師のお父さんが治安維持法犠牲者のひとり。私は殉職者の孫にあたる。学生時代からノンポリで政治的な動きには無頓着であったが、そのことを知って愕然とした。地元の9条の会の発起人のひとりとなったが、私の意識に関係なく、先達の叫びが身体に宿ったように感じて、身体が訴えている」と話しました。

そして、新興宗教の教会長は「政治的な動きとは一線を画しており、9条を守る運動は苦手であったが、そんなことを言っていられる状況ではなく、宗教者の会の呼びかけに応え、『9条改憲NO!ピースアクション』を教会内に立ち上げ、ホームページやフェイスブックでも紹介している。9条の問題は単なる政治活動レベルの問題ではなくもっとハイレベルな問題であることを訴えるためにどうしたらよいかという意識をもって取り組んでいる」と述べました。

市民の方がたからは署名活動の経験談が紹介されました(教え子に署名用紙を送ったら60人分も職場で集めてくれた。駅頭ではなかなか集まらないのであらかじめ署名用紙を配布し、後日回収するようにしている。人手の多い時間に的を絞って集める、など)。「今回参加した宗教者の掲示板で共感を覚え、親近感をもっています」「今回の宗教者の発言に勇気と元気をもらいました。被ばく2世なので宗教者の発言に共感を覚えた」などの感想もありました。参加者から「革新懇というのは初めて聞いた。どういう組織?」という質問もあり、同席していた斉田道夫神奈川革新懇事務局長が丁寧に答えました。

今回のつどいを通じて、参加された宗教者のみなさん、市民のみなさんの真摯な姿に感銘を受けました。宗教者と市民の心が共鳴した有意義な2時間でした。(K・M)

一覧へ

カテゴリー

都道府県