7月5日投開票の東京都知事選挙に関する声明を発表  東京革新懇

宇都宮さんが大健闘、今後に財産を残した都知事選挙(声明)

2020年7月7日

東京革新懇代表世話人会

 7月5日投開票の東京都知事選挙で、宇都宮けんじさんは、残念ながら当選には至りませんでした。宇都宮さんの擁立から投票日まで約1ヶ月と極めて期間が短かったこと、コロナ禍のもとで運動が大きく制約されたことで、都民への働きかけを広げきることが出来ませんでした。しかし、弱者に寄りそって社会的実践を積み重ねてきた宇都宮さんの生き方への感動を広げ、コロナ感染対策をはじめ都民本位の政策を正面から打ち出し、今後の都政変革の財産をつくり出しました。

 また、今回の選挙を通じて、市民と野党の共闘、政党間の共闘が質的な発展を遂げています。25の小選挙区ごとに宇都宮選対が結成され、多くの地域で市民と野党の共闘体制が確立し力を発揮しました。宇都宮さんを支持した立憲民主党、共産党、社民党、新社会党、緑の党の党首をはじめとした幹部が連日共同の街頭演説を行い、国民民主党の幹部の参加もありました。政党が力を合わせ気持ちよい共闘を作りあげたのも今回の特徴です。

 2017年の総選挙の時は、東京小選挙区25区のうち立憲野党の統一候補は13区であり、市民と野党の共闘も限定的でした。その後の地域での市民と野党の共闘の努力と発展、首長選挙における共同を積み重ねの上に、都知事選での共同の広がりと質的発展を生み出し、今後の総選挙の大きな土台をつくり出しています。

 小池都知事は、戦後の都知事選挙で2番目の得票となる366万票を獲得しています。コロナ禍での東京都の9億円の予算も使ったCMをはじめ、徹底したテレビ出演で、都民への影響を広げました。一方、築地市場問題をはじめ都民への公約違反のオンパレード、コロナ禍での対応などへの批判を恐れ、テレビ討論など論戦を徹底して回避しました。

 今後の小池都政に対し、都民には「自衛」を求めながら都の役割を明確にしないコロナ禍対策をはじめ、都立・公社病院の独法化など医療・福祉の後退、安倍政権・財界と一体となった東京改造など、都民とともに監視と運動を強めなければなりません。

以上

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