福島市革新懇は1月28日、作家・文芸評論家の岩崎明日香さんを迎え、「新春のつどい」を開きました。
岩崎明日香さんは一昨年の「民主文学」の新人賞受賞者であり、「多喜二・百合子研究会」の運営委員でもあります。岩崎さんは、「宮本百合子の生き方を、市民と野党の共闘の時代に重ねて」と題して、1時間にわたって講演を行いました。
この講演会には会津からも足を運んでくれた方を含め、60人のみなさんが参加しました。
岩崎さんは、宮本百合子の生涯を、戦前の「個人の尊厳、平和と民主主義を求めた若き日の歩み」「侵略戦争と専制政治の弾圧に屈しなかった“知性と良心の灯」として、そして戦後は「主権者の成長と結集をよびかけた多面的な活動」として、その時々の百合子の文学作品や評論にふれながら、感動をこめて語りました。戦後、百合子が新しい日本の夜明けを、憲法にふれながら、そのみずみずしい感覚で歌い上げた「歌声よ、おこれ」や「新しい抵抗について」などの評論は、「人間の尊厳」「多様性へのリスペクト」など、今の「市民と野党の共闘」と重なるものとして、変革の時代に生きる今の世代である私たちを限りなく励ますものとなっています。
講演会に先立ち、福島市革新懇代表の安田純治さんがあいさつに立ち、革新共同の「みんなの会」運動にふれながら、「市民と野党の共闘」の前進のために一層の奮闘をよびかけました。
講演会後、岩崎さんとの交流会も行われ「久しぶりで百合子の話を聞けた」「また百合子の作品を読んでみたい」などの感想が寄せられました。