9月23日岡山市内で、岡山県革新懇は「憲法と天皇の問題」を考える会を開きました。沖縄大学客員教授の小林武弁護士が「憲法と天皇―今どう考えるか」と題して講演し9人からの質問に答え、95人の参加者は理解を深めました。小林さんは、天皇の代替わりの一連の儀式が国民主権と政教分離の憲法原則に反することを指摘しました。また、天皇の政治利用と安倍政権の立憲主義破壊との対比で「立憲主義的君主」としての振る舞う天皇に期待すること は 正しい態度でなく、 政治を変えるのは私たち 主権者 の責任であり、主権者として 天皇の問題を議論することが重要だと強調しました。そして、日本国憲法の1条と99条の規定で、天皇は主権者の総意にもとづく「象徴職」の公務員であるが、4条で国政権能は否定されており、国民を統合する機能はない。6条と7条の国事行為のみを行うべきと指摘し、私たちが主権者であり続けるために天皇問題は避けられないと強調しました。
<12人から寄せられた感想の一部を紹介します。>
◎昭和天皇はとんでもない人だったと知って驚いた。(を通りこしているけど)。報道はいいようにしか見せていなかったが、本当に危ないと思った。(今の安倍寄りの報道につながって恐い)。安倍政権は元号(代)がわりを利用して憲法を変えようとしているが、新しい時代にすると言う度に「あんたが政権を降りないと変わらないよ」と毒ついています!暑いし、昼から出かけるのは面倒だしと来るのをやめかけたけれど来てよかったです。
◎憲法と天皇制との関係、自分自身が主権者であることの自覚が一層重要と改めて認識ができる内容深く 解り易く ありがたい会でありまし
た。ありがとうございました。
◎天皇を象徴職公務員として見ればいいことを新しく納得できました。天皇の代替わりの政治利用について、正しく理解して、伝えていきたい。