学習会「米朝会談と北東アジアの今後」 札幌中央区革新懇

札幌中央区革新懇は16日、札幌在住のジャーナリスト外岡秀俊氏を招いて学習会2018を開催しました。「米朝会談と北東アジアの今後」をテーマに講演と意見交換を行いました。参加者は50人で中央区以外からの参加者も多くありました。外岡氏は今回の米朝会談に至る経過を克明に解説し、私見として「①直前まで、実現が危ぶまれた会談が実現し、合意文書に署名した意義は大きい、ここまで来たことへの評価。韓国・中国の関与にも目を向けるべき②しかし、非核化へのプロセスは先送りした。北朝鮮の今後の行動を注視しなくてはいけない。逆行した場合に、再度緊張が高まることが予想される。「プロセスの始まり」に過ぎない。③他方、日本も対話への道を探るべき。交渉の窓口は閉ざさない。」と報告しました。講演後の質問意見は様々な角度から多く出され、「北朝鮮が本気で核を破棄するとは思えない」という感想や「今後の推移如何では安保条約の見直しが必要ではない?」という質問、「北東アジアの今後を考える場合、朝鮮民族やアイヌ民族など異民族のことをもっと知る必要がある。あまりにも知らなすぎる。」という意見が出されました。安保条約について外岡氏は「憲法9条との整合性で成り立っていた安保条約は安保関連法の成立で集団的自衛権を認めたことで変質してしまった。」と語りました。参加者の感想としては「大変有意義な学習会だった。」という評価と「北朝鮮が核を放棄したとたんに、イラクの二の前になるのではないか?」という疑問、「不安定な今後の動きを確実な平和のつなげるためには、我々市民のより大きな運動が必要ではないか」との提起などがありました。 (札幌中央区革新懇 事務局長 岩﨑正)

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