主体者を育てる教育実践とは 宮城革新懇が憲法問題連続講座

 宮城革新懇と「民主教育をすすめる宮城の会」は3月3日、「第4回憲法問題連続講座」を共催しました。
 今回の講座は、「新しい社会の主体者として考え・行動する市民を育てる教育とは」をテーマに、シンポジウム形式で行われました。コーディネーターの久保健さん(宮教大名誉教授・民主教育をすすめる宮城の会代表委員 写真)の発題を受けた5人のシンポジストから、「地球環境問題」の授業を契機に全校での活動にまで広げた経験(小学校)、生徒を主体とした学校行事や学年活動を作る取組み(中学校)、生徒会制度の改革に取り組んだ当時の生徒で現在は大学で学んでいる方からの報告(高等学校)、クラブ活動の改革の全国的な動向などについて報告がありました。
 後半は会場との意見交換が行われ、行事を中心とした学校づくりに取り組んだ後の子どもたちの変化、生徒会活動の改革に取り組んだ目的とそこで得たものなどについて活発な質問と討論が行われました。また、今、奈良教育大学で、学習指導要領に沿わない授業をしているとして、同大付属小学校の教員19人を他校に「出向」させようとしていることがわかり、大きな問題になっています。そのことと関わって、こうした攻撃と現場でどうたたかうかという問題や、大学の自治活動の現状などについても報告や意見交換がありました。
 革新懇として、現場の教育実践の報告を聞くのは初めての取り組みでしたが、「学校が大変な中でもこういう学校が作れることを広めていきたい」「職場での職員教育のあり方についても認識を改めていかなければいけないと感じた」「いろいろな実践を聞けて新鮮だった」などという感想が寄せられれました。(宮城革新懇mail&faxニュースより)

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