「天皇の代替わり儀式」講演会  東京・中野区革新懇

7月29日、中野区革新懇は総会と講演会を行いました。講演会に先立って、中島三千男・元神奈川大学学長の「天皇の代替わり儀式」に関する講演会が行われました。予想を超える94人の参加でした。
中島先生は、天皇の葬送や即位の儀式が時代や文化とともに変化してきたことをパワーポイントで説明。近代になって、国民を統合していくために天皇の絶対的・神権的な権威付けが行われたこと、戦後、日本国憲法が制定されるとともに、それらが否定されたことを述べました。

にもかかわらず、昭和から平成への天皇の代替わりの際、国会での議論を封じて旧皇室典範例や登極令に基づく代替わり儀式を行った。来年の代替わり儀式で再び同じことが行われようとしていると指摘しました。
中島先生は、昭和や平成の代替わり儀式と同じような儀式を許せば、安倍政治の戦前回帰的な理念を容認し、戦前と戦後の違いを曖昧にする「明治150年史観」の容認に繋がると危機感をあらわにしました。最後にこのような形での代替わり儀式を批判する声明をそれぞれの団体が出すことが提案されました。(中野区革新懇 江田徹) 東京革新懇mail&faxニュース779より

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