第295回ゲンパツいややん行動 大阪・寝屋川革新懇

6月8日、雨がポツポツの寝屋川市駅前で第295回ゲンパツいややん行動が行われ8名人参加しました。新婦人の「米」交流で大阪に来られた福島県郡山地方農民連の菊池穗奈美さんが飛行機搭乗ぎりぎりの時間をさいて訴えていただきました。今も続く福島原発事故の深刻な現実が話されました。

「こんにちは、私は福島で農業に携わる仕事をしています。

私は、原発事故当時大学生でした。実家から送ってもらった野菜を友達と食べるときに「放射能は大丈夫と思うけど気になるなら食べないでね」と言ったことが7年経った今でも忘れることができません。あの時の悔しさを、どれだけ悔しいと思ったか、大阪の皆さんにもぜひわかってもらいたい。

今でも友達に毎年リンゴを送りますが、検査しているから大丈夫だよと言うのが悔しいです。ありがとうと言ってくれますが、本当に食べてもらえるのか、実は迷惑なのでは、そんなことを思うのが悔しいです。

賠償金をもらうために作っているのかと言われるのが悔しい、検査しているから安全だから食べてくださいとお願いして売り込むのが悔しい。福島で農業をやっている友達はもうあきらめたと言う人もいます。でも私はあきらめることができません。「福島の農産物を食べないでね」と言ったあの日のことが忘れられません。私は自分の故郷に種をまいて農業を続けていきたい。ただあたりまえの、ただそれだけなんです。

今でも福島では避難をしている方がいます。避難先で家を建てた浪江の方は、まわりの住民から賠償金をもらっているだろうと言われ、せっかく建てた家を引っ越しせざるをえなくなった。避難は解除されたけれども、インフラもない、子どもや孫も帰ってこない、そんな地元に帰ることもできない、帰るも地獄、帰らないのも地獄だとおっしゃっていました。

私たちは、国と東京電力に原発事故の責任を認めさせたいと思います。こんな悔しい思いを誰にも、どこの農民にも、どこの国民にもさせたくありません。責任を認めさせて、この国からそして世界中から原発をやめさせて、原発をなくしたいと思います。今日は大阪まで来て訴えさせていただきました。どうぞこの気持ちが届きますように。ありがとうございました」。

(寝屋川革新懇事務局長 竹村三仁)

一覧へ

カテゴリー

都道府県