新懇地域・職場・団体学習交流会を開催  東京革新懇

 9月26日ラパスホールで東京革新懇地域・職場・団体学習交流会が開催され、午前・午後のみの参加を含め65人が参加しました。佐久間千絵新婦人都本部会長の開会挨拶のあと、政治学者の木下ちがやさんが80分縦横に講演、大変好評でした。より詳細には10月5日発行の東京革新懇ニュース10月号で紹介します。また、この間の各地域での市民と野党の共闘の発展、総選挙に向けた取り組みを反映し、17人から活発で豊かな討論が展開されました。総選挙に向けた意思統一、交流、決起の場となりました。

木下ちがやさん講演要旨

・なぜ菅総理なのか。 
黒川東京高検検事正を検事総長にし、安倍のスキャンダルを封じ込めることがねらわれたが、失脚。窮余の策として、安倍を守れるのは菅しかいないとなった。菅政権は安倍政権の負の遺産を守ることにある。
・二階幹事長が管に次がせると動き、あっという間に他派閥が追随。安倍政権が長期  
安定できたのは、二階が自民党を支配、管官房長官が官僚組織を支配、麻生副総理が財務省を押さえた鉄の三角形の支配があったから。今回の総裁選は派閥復活ではない。二階が決めたら他派閥は抵抗できない。党内民主主義も完全劣化。安倍は後継をつくらないことで安定。自民党は自己刷新能力を失った。
・菅政権は、新自由主義を基軸に据える。鉄の三角形は早晩崩れる。野党がどう対峙するか問われる。
・この間、連合が動き、共産党、野党合同新党、連合がゆるやかに共同する流れが出来た。玉木分党は、反共での画策の結果だが、連合は屈しなかった。
・野党共闘の流れを決定づけたのが都知事選。昨年、高知県知事選で共産党系候補を野党共同で擁立したと同じく、左派系の宇都宮候補も全野党が全力尽くして応援した。ついに、総選挙に向けて一対一の関係が出来上がりつつある、。「一対一」の国民にわかりやすい構図、投票率も確実に上がる。しかも、新自由主義対反新自由主義との争点も明確。はじめて本格的野党共闘による総選挙に挑むことになる。
・今度の総選挙、史上初の野党共闘選挙。明確な争点もある。戦争法とのたたかいでは「立憲主義を守れ」の野党共闘。2008年の年越し派遣村では命とくらしの課題で、連合、全労連、全労協、共産党、民主党が共同。その原点に回帰の必要。市民連合要望書、命とくらしを守ることが共通政策。これまでの野党共闘は数あわせだったが、これからは理念を共有し、結集し、勝利していく。今年暮れに向けてコロナ禍による困難が広がる。菅政権の新自由主義的論調が国民に受け入れられることはない。野党の「命とくらしを守る」は社会主義、社会民主主義の歴史にねざし、未来を創造するたたかいだ。

乾友行全国革新懇事務室長が報告

 「安倍の支持率が20%上がり、菅内閣の支持率が60~70%。小池晃さんは閉店セールのようなものと言っている。自信をもって進もう。政治の根本的転換をめざし、市民と野党の共闘の見える化が求められる。市民連合が昨日、政策の要望書を立憲民主党、共産党、社民党に申し入れ、大きな方向で一致している。革新懇は野党連合政権の樹立と3目標で一致する政治勢力の前進が重要と考えている。市民と野党の共闘を前進させるためには、確固とした展望をもった統一戦線勢力の推進力の革新懇をすべての地域・小選挙区につくっていくことが重要だ」と強調しました。 

今井文夫東京革新懇事務局長が基調提起

 「解散総選挙が11月下旬から12月濃厚だ。3年前の総選挙で、野党候補者に共産、社民の票を加えると84選挙区で逆転しているとのニュース報道。都知事選では1ヶ月の短期のもとで市民と野党の共闘が質的に発展。戦争法以来の東京全域での思想信条を越えた共同、27区市長選における統一候補の擁立、総選挙に向けた取り組みが基盤となった。3年前の総選挙では、東京小選挙区25のうち、自公で20区で当選しているが、15区で立民、共産、社民、希望の合計票が当選した自民候補を上回っている。残りの5区でも僅差のところがあり、頑張り如何では与党の15区以上をくつがえし圧倒的少数に追いやることが可能だ。断じて勝利するんだとの構えが、智恵やエネルギーを生み出す。日本の政治を転換させる鋭い転換点でたたかわれる。市民と野党の共闘を全力で急ぎ広め強めよう」と呼びかけました。
特別報告を含め17人が発言、内容の濃い活発な討論となりました。
今井事務局長が討論のまとめを行い、最後に、白滝誠東京地評副議長が閉会挨拶を行いました。

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