「共闘」の結集軸であり推進力の革新懇  千葉県革新懇

千葉県革新懇第40回総会が9月21日(土)開かれ、100人余の参加で充実した総会になりました。
千葉大名誉教授の三輪定宣代表世話人の主催者挨拶で始まった第一部では、来賓として、千葉県市民連合の大村芳昭中央学院大学教授があいさつ。台風15号の被害にふれたあと、千葉市が誘致に動き出したカジノ問題、11月に幕張メッセで開催される武器見本市の問題など、私たちを取り巻く諸課題を提起。内閣改造の問題では「シンジロー、シンジローと言われても、信じられない」などと、会場の笑いを誘っていました。
記念講演は、法政大学名誉教授で全国革新懇の代表世話人でもある五十嵐仁さん。相変わらず、マイクが要らないんじゃないかと思うほどの元気さ。トランプなのにハートがない、安倍しんぞうというのにハートがない、とジョークも冴えていました。
「参院選の結果をどう見るか」から始まり、32の1人区のうち、29の選挙区で、野党統一候補の票が、共闘した野党の比例票の合計より多かった、平均で27%も上積みしていた、また、山形県の60.74%をはじめ、岩手、秋田、新潟、長野など投票率が高かったところでは、統一候補が勝利している、革新無党派層が投票所に足を運んでくれるかどうかが、カギを握っていると強調しました。
9条改憲に執念を見せる安倍政権だが、世論調査で、「優先すべき課題」は「社会保障」が約4割。「憲法改正」は、わずか3%に過ぎないと指摘。とはいえ、野党分断の動きもあり、楽観できない。「市民と野党の共闘」を促進して、総選挙で安倍与党を少数に追い込むことだと力を込めました。
その意味で、「共闘」の結集軸であり、推進力でもある革新懇の役割は大きいと指摘した五十嵐さん。最後は、「民が黙れば民主主義は滅ぶ」と、憲法12条を紹介。「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」と指摘。革新懇の憲法的根拠もそこにあると結びました。
休憩を挟んで第二部の総会。柴田英二事務局長が「経過報告」と「活動方針」を報告しました。討論では、沖縄の名護共同センターでがんばる早坂義郎さんが、「進化・発展する『オール沖縄』」と題して特別報告。この数年の沖縄のたたかいにふれ、「建白書を実現する政府を!」をスローガンに今後のたたかいに臨む決意を述べました。
さらに、木更津の「オスプレイ来るな いらない 住民の会」の野中晃事務局長がオスプレイの暫定配備を許さないたたかいを、また美浜区革新懇の代表がカジノ誘致問題、佐倉からは市長選挙をたたかってさらに前進する「市民と野党の共闘」について、千葉土建からは台風被害への対応とアスベスト問題、千葉労連から「最賃引き上げ」や映画「時の行路」への協力、四街道からは、東海第二原発の再稼働反対の意見書採択の報告、等々、実に多彩で教訓に富んだ発言が相次ぎました。
勢いを感じさせる総会でした。(小松実さんのブログから本人の了解を得て転載しました)【千葉県革新懇通信177号から】

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