映画監督山田火砂子さん
映画「母―小林多喜二の母の物語 あの時代に逆戻りさせません
2016年12月・2017年1月合併号
1面インタビューは、来年2月に公開される映画「母―小林多喜二の母の物語」の監督、山田火砂子さんです。前作の「望郷の鐘―満蒙開拓団の落日」に続く話題作「母」。戦争を知る世代として「あの時代に逆戻りさせてはならない」という切実な気持ちを、多喜二への共感をこめて語ります。
8面のインタビューは、元自治省選挙部長・早稲田大学教授の片木淳さん。〝選挙デビュー〟した市民を驚かせる「べからず選挙」について、「放置していると日本の民主主義に未来はない」と憂い、戸別訪問の自由など国民主権の時代にふさわしい選挙制度をつくろうとよびかけます。
多彩な企画が各面に並びます。4面は、「投票に行かない人々」の政治参加をどう促すかについての、富田宏冶さん(関西学院大教授)の論稿です。市民と野党の共闘の破壊力を示しながら、題して「どう、その人々に、伝えるか?」。5面では、服部万里子さん(日本ケアマネジメント学会副理事長)が安倍政権の介護制度改定を現場から告発し、「もっと知ろう」「声をあげよう」と訴えます。8面は、今年が没後100年の夏目漱石の個人を尊ぶ思想を現代に照らして論じた、文芸評論家・北村隆志さんの「『猫』はまだ 生きている」。
6面は11月13・14日の「都道府県革新懇事務室(局)長会議」の特集。2、3、6面で、「市民と野党の共闘」や「沖縄」「憲法」「介護」「子どもの貧困」などの課題、さらに文化行事まで、全国の地域・職場・青年分野で高揚する革新懇運動の多彩なとりくみを紹介します。