2017年10日10日
平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)
いよいよ日本の命運がかかった歴史的な総選挙が公示されました。安倍自民党が「憲法に自衛隊の明記」を公約の正面にかかげるとともに、維新の会や希望の党も9条改訂をとなえ、戦後初めて9条改憲を正面から問う総選挙となりました。“憲法改悪の自公・補完勢力対憲法を守る市民と野党の共闘”という対決構図がいよいよ鮮明になってきました。一貫して、平和、民主主義、くらしの充実を求めてたたかってきた革新懇運動の底力を発揮し、絶対に勝ち抜こうではありませんか。
全国革新懇は9月30日、総選挙アピールを発表し、「市民と野党の共闘」の力を発揮し、安倍暴走政治に終止符を打とう、歴史的な総選挙に必ず勝利し、「国民が主人公」の政治へすすみだそうとよびかけました。
このなかで民進党の戦争法肯定・憲法改悪の希望の党への合流という背信によって、「市民と野党の共闘」に大きな障害が生まれましたが、「困難を乗り越え、可能な共闘をすすめよう」「安倍暴走政治と対決し、市民と共闘する政党、候補を支持しよう」と訴え、“野党統一候補が実現したところではその勝利へ全力をあげて取り組もう、「3つの共同目標」をかかげ、国民的共同を推進する政治勢力の躍進を大いに訴えよう”とよびかけました。
その後、森友・加計疑惑隠し解散で支持率が再急落している安倍首相は、各地の街頭演説で抗議する市民の姿が目立ち、あわてて演説場所を替えるという失態まで演じています。また希望の党が戦争法肯定・改憲を主張し、自民党の補完勢力でしかないことが急速に知られるようになりました。
一方で、希望の党から排除された民進党議員らによる立憲民主党の立ち上げもおこなわれました。ごく短期間にもかかわらず各分野、各地での「市民と野党の共闘」の再生・発展をめざす猛奮闘によって、野党の候補者の一本化が240選挙区をこえてすすんでいます。市民団体と共産党、立憲民主党、社民党による12全選挙区で統一候補擁立と相互支援を実現した北海道をはじめ、富山、滋賀、高知など各地で市民と立憲野党の共闘がうまれています。共産党と社民党の候補者一本化も22選挙区で実現しています。また安保法制廃止をかかげる野党候補が一人しかいない小選挙区で市民団体が政策協定を結び推薦するなど、さまざまな形態、バージョンでの選挙共闘がうまれています。7日には、市民連合と共産、立憲民主、社民各党代表が一堂に会し、市民連合からの要望をふまえ、戦争法廃止、9条改憲反対、原発ゼロなどを訴えていくことを確認しました。いま日々情勢は激変し、「市民と野党の共闘」の力を発揮する新しい可能性を切り拓きつつ、公示日を迎えました。
こうした局面にあたり、全国革新懇はすべての革新懇組織、賛同団体のみなさんが、小選挙区でも比例代表区でも、それぞれの条件に応じ、可能性を汲みつくして、野党統一候補、市民と野党の共闘候補、「市民と野党の共闘」の発展に誠実に努力している政治勢力への積極的な支援に立ち上がることを心からよびかけます。
〇小選挙区では、戦争法廃止、安倍9条改憲反対をはじめ市民連合の政策合意をかかげる野党で1本化した統一候補の勝利をめざし、多くの市民団体、政党とともに支援しましょう。野党候補者が一人で実際上、統一候補となる場合も、その勝利をめざし、多くの市民団体、政党とともに支援しましょう。
〇比例区での選挙を重視しましょう。どの政党が安倍暴走政治と真正面から対決し、「市民と野党の共闘」の発展の力になるか、個々の会員が思い切って訴えることができるように保障し、全国革新懇の「3つの共同目標」をかかげる政治勢力の躍進へ、自由闊達な議論を大いにすすめましょう。