原発を止めた裁判官樋口英明さん

広範囲に人格権を侵す 原発の運転は許されない

2024年5月号

1面の革新懇インタビューは、元裁判官で関西電力大飯原発の運転差し止め判決(福井地裁)を出した樋口英明さん。1月1日の能登半島地震を振り返り、国と電力会社は震源地にかつてあった珠洲原発計画を凍結させた住民運動に感謝すべきと指摘。福島原発事故での国の責任を認めなかった2022年最高裁判決に対し「原発被害の甚大さに目を向けていない」と厳しく批判し、日本海沿岸に原発を並べたままで戦争準備をすすめる政府の危うさも問題視しています。

4面は、大型ミサイル用の弾薬庫建設が急ピッチですすむ大分市を訪ねたルポ。建設中止を求め、政治的な立場の違いを超えて結集した「市民の会」の活動を紹介し、「住民をまき込む戦争準備」の現状と危うさを報じています。

各地で自民党の裏金問題に対する怒りの行動が続いています。裏金事件の渦中にある下村博文衆院議員の地元、東京・板橋で取り組まれた集会や、裏金究明で町議会陳情を採択させた鳥取・三朝革新懇、山形県革新懇の街宣などを紹介。「泥船の万博やめて!」と訴える大阪各地の地域革新懇の行動、全国革新懇と安保破棄中央実行委が行った「うるま・辺野古連帯行動」のもよう、高校生の個人情報を本人の同意なく自衛隊に提供した奈良市と国を相手取った「RYU裁判」の学習交流会(東京)、小学校給食の自校調理室を残せと要望した東京・東村山革新懇の取り組みなどを掲載しています。

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