2024年6月20日
平和・民主・革新の日本をめざす全国の会 代表世話人会
7月7日投票で東京都知事選挙がたたかわれています。候補者乱立のなかで事実上、都政の転換を求める市民、団体、都議会野党などが候補者選定委員会を立ち上げ、「市民と野党の共闘」の新しいかたちで立候補した蓮舫さんか、それとも自民党、公明党の国政与党などの支援を受けて3選を目指す現職か、の一騎打ちのたたかいです。
問われるのは2期8年の都政の評価であり、「裏金問題」を改める姿勢をまったく見せない金権まみれの自民党政治への批判を受けとめた政治刷新への姿勢です。
この8年間、都民のいのち暮らしより「財界ファースト」で、大型開発に偏った都政が強行され続けてきました。大きな問題となっている明治神宮外苑の開発をはじめ、東京のあちこちで貴重な緑や住民の生活を壊し、超富裕層しか住めない高層ビルや超大型イベント会場の建設が続いています。
その一方で、コロナ対策で大きな役割を担った都立・公社病院の独立行政法人化を強行し、保健所は一つも増やさず、都営住宅も新規建設ゼロが続けられました。
特定企業との癒着が指摘される都庁舎などに映像を映す「プロジェクションマッピング」に多額の税金をつぎ込みながら、足元で取り組まれる市民による食料支援活動には冷淡で、「光をあてるところが違う」と批判されています。関東大震災で虐殺された朝鮮人被害者への追悼文の送付を中止するなど、歴史認識、人権意識が問われる問題も起こしています。
スウェーデン一国の国家予算に匹敵する16兆円をこえる財政力と、大きな行政機構を、都民の暮らしを守り、ジェンダー平等の実現など一人ひとりの尊厳を守るために使う知事の誕生が求められています。
政治資金パーティーでの裏金づくりの全容解明に背を向けているだけでなく、その仕組みを温存し続けようとする自民党への市民の怒りが沸騰し、政権交代を求める世論と行動が強まっています。
共闘壊しの攻撃が強まる中でも、東京では「市民と野党の共闘」が着実に前進し、立川市や港区をはじめ首長選挙での勝利を重ねてきました。国政レベルでも、4月下旬の衆議院東京15区で「市民と野党の共闘」候補が勝利するなど、自民党を連敗に追い込んできました。
全国にも広がっているこの流れを受け継ぎ都知事選で蓮舫さんが勝利するなら、日本の政治全体に大激震を起こし、「さよなら自民党政治」のうねりを作り出すことは間違いありません。「市民と野党の共闘」にこそ政治転換を実現する確かな道すじであることを改めて示すことになります。
行き詰まっている政治を変え、新しい希望ある政治を作りだす都知事誕生のために、全国各地、草の根からできる限りの支援をつくしましょう。友人、知人に都知事選挙の意義を伝え、東京在住の方々への声かけを働きかけ、勝利のためのカンパに取り組みましょう。
日本をダメにした自民党政治にさよならを告げる市民運動をさらに大きく強くしていくため、都知事選挙勝利に力を寄せていただくことを心からよびかけます。